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そもそも肩こりとは?その原因と解消法をチェック!

そもそも肩こりとは?その原因と解消法をチェック!

多くの人が日常的に悩んでいる身体的な不調として、腰痛や頭痛などと共に挙げられるのが肩こりですね。不快な症状に悩まされ、毎日の生活や仕事に支障が出てしまうことすらあります。少しでも解消することができれば、生活の質がぐっと上がるものですし、意識することで辛い痛みを軽減できるものでもあります。そこで、この記事ではそもそも肩こりはどうして起こるのか、どのように解消できるのかを解説していきます。

目次

肩こりの原因を知ろう

肩こりの原因は1つだけではなく、複数の要素が絡んでいることが多いものです。そのため、しっかりと原因を把握して、それに応じた対策をする必要があります。まずは、そもそもどうして肩こりが起こるのかを知り、どのくらいひどい状態にあるのかをセルフチェックしてみましょう。

そもそも肩こりとは

肩こりとは、肩から首、また背中の上部にかけて張ったような感覚や硬くなってしまった感覚を覚える状態です。また、人によっては、肩を動かすと非常に重く感じることもありますし、痛みを伴うこともありますね。さらに、動かす時だけでなく、常に不快感があって取れないという状態に陥っているケースも見られます。

実際にこうした症状を持つ人の肩を触ってみると、筋肉が張っていたり、明らかに他の部分よりも硬くなっていたりすることが多いです。そして、肩だけでなく、首周りのこりや背中の張りといった症状を同時に抱えている人も多いものです。全体としては、筋肉が問題となって起こる不快な症状をもたらすものと言えますね。

肩こりを引き起こす原因

実のところ、人間はその体の構造からそもそも肩こりが起こりやすい状態となっています。二足歩行をしていますので、真っすぐ立った状態を維持するために、どうしても首から腰にかけての筋肉に大きな負担が定常的にかかるのですね。常に筋肉が緊張している形となり、肩周りの血行が悪くなります。この血行不良が疲労回復を妨げたり、老廃物の蓄積を招いたりします。筋肉自体が柔軟性を失い、肩が張った感覚を引き起こしてしまうわけですね。

また、筋肉疲労そのものが肩こりを起こすこともあります。特に肩を使う運動をした後などは、疲労物質が普段よりも多く肩周辺の筋肉に溜まってしまい、それが張りを生みます。筋肉が炎症を起こして痛みをもたらすこともあり得ますね。

こうした状態は、運動だけでなく、睡眠によって引き起こされることもあります。不自然な姿勢で寝ていると、肩で体重を支える状態になったり、重みが肩周りにかかりやすくなったりします。過度の負担が筋肉にかかることで、朝起きると肩こりがひどくなってしまうわけですね。

こうした動作や習慣によって起こるものとは別に、神経の問題によって生じる肩こりもあります。スポーツ外傷や交通事故を含め、なんらかの衝撃や強い引っ張りが肩に生じることで、末梢神経に傷がついてしまうのです。こうした神経の問題は付近の筋肉に緊張を生じさせることになり、肩こりが生じる原因となります。神経自体のダメージによって、神経由来の痛みを感じることもありますね。

このように、肩こりを引き起こす原因は複数考えられます。単一の原因というよりも、いくつかの原因が重なることで辛い症状をもたらすケースが多いです。いずれにしても、原因に応じた対処法を取る必要がありますので、原因究明が重要になってきます。

肩こりの重症度チェック

肩こりの重症度をチェックするに当たっては、まずどのくらいの頻度で感じるのかをチェックします。たとえば、朝起きた時だけ、スポーツをした後のみということであれば、原因がはっきりしていますし、普段は症状が出ないので解決しやすい段階ですね。一方で、常に肩が重くて不快である、張りが気になってストレスを常に感じる、仕事が手に付かないという方もいるかもしれませんね。こうした状態は肩こりが慢性化していて、完全解消するのは簡単ではありません。

肩こりの程度のひどさをチェックすることも大事です。肩が重く感じられる程度で、肩を回すなどの動作をすれば軽くなるということであれば、まだひどい状態とは言えないですね。一方で、肩を回すのも辛いくらい張っているとか、痛みを感じるということであれば、症状が進んでいます。そして、肩の上部だけでなく、背中の痛みや頭痛も同時に覚えている場合も、症状が重いと考えることができます。

肩こりがさらにひどくなると、吐き気やめまいがしたり、視界が定まらないといった症状が出たりすることもあります。こうした身体的な症状と共に、慢性的な肩こりは精神的な症状に影響をもたらすこともあります。睡眠不足を引き起こしたり、過度のストレスを抱えたりするのですね。こうした重症とも言える状態になっているのであれば、一刻も早く対処すべきでしょう。

肩こり対策をするに当たって

上記のように、肩こりはいくつもの異なる原因が関係して、原因は人それぞれです。そこで、しっかりとした対策を講じるに当たって最初にすべきなのは、自分のケースでは何が問題となっているかを突き止めることです。具体的に、どんなことをチェックしたら良いのかを考えてみましょう。

生活習慣のチェック

たいていの場合、生活習慣が肩こりの原因となっているものです。たとえば、デスクワークが多く、常に座った状態でいるのであれば、首や背中周りを動かさないために筋肉が硬直する原因となってしまいます。また、眼精疲労が肩こりをもたらしている可能性も考えられますね。日常的に動くことが多い方でも、姿勢が悪いと首や肩に強い負荷がかかる原因となります。頭は重い部位ですので、ストレートネックのような重さをしっかりと支えられる姿勢をしていないと、肩こりが起こりやすくなります。

寝る時の姿勢も大事ですね。いつも同じ側だけで横向きに寝ていると、そちら側の肩のこりがひどくなる傾向となります。寝具が合っていないというのも問題です。あまりにもマットレスが硬い、逆に柔らかすぎて姿勢が不自然になると、肩や腰に負担が大きくかかってしまいます。枕の高さというのもポイントで、首が不自然に落ちたり上がったりして、肩周りの筋肉の血行不良をもたらします。

運動をほとんどしない、ゆっくりと入浴する習慣がないというのも、間接的に肩こりにつながることがありますね。血行不良の状態を引き起こしてしまうからです。運動をしないと筋肉量が減ってしまいます。そうなると、重い首を支えるのに十分な筋肉がなくなり、現状の肩周りの筋肉がオーバーワークの状態に陥ります。筋肉不足も肩こりにつながるので気を付けたいところですね。

また、ストレスを抱える生活をしていないかも考えましょう。ストレスは血行不良の原因となるからです。

なんらかの病気でないかをチェック

特に症状がひどい場合、生活習慣の改善を図っているのに症状が重くなっている場合は、なんらかの病気ではないかと疑うことも大事ですよ。たとえば、胃潰瘍や膵炎といった病気を抱えている人は、背中から肩にかけての筋肉が硬直してしまうことがあります。

また、くも膜下出血が起きると、首の後ろが強く硬直する症状が見られることがあります。それと関連して、肩周りも張ってしまうのです。こうした病気によって引き起こされる肩こりは、非常に深刻なものです。今までなんともなかったのに、急激にひどい症状が見られるようであれば、病気も疑ったほうが良いですね。

病院で受診する

上記のように、病気が疑われるようなケースであれば、すぐに病院に行って検査してもらいましょう。また、慢性的な肩こりに悩まされていて、日常生活や仕事に支障が出るレベルである場合も、受診してしっかりと原因を突き止めてもらいたいところですね。

肩こりの原因として、神経が問題となっていることもあります。CTなどを撮ると、椎間板が変形して神経を圧迫してしまっている様子が見られることで分かります。こうしたケースでは、日常生活でできるちょっとした対策では解決できませんので、治療が必要となりますね。特に刺激されるような痛みが強く感じられたり、肩をほとんど上げられないくらいの痛みや硬さがあったりする時には注意が必要です。早めに病院に行き、本当の原因を突き止めてもらいましょう。

肩こりを解消するために

つらい肩こりは、1日でも早く解消したいものですよね。そこで、具体的にどんなことができるのかを考えてみましょう。病院での治療とは別に、自分で生活の中でできる対策をご紹介しますね。

枕を替えてみる

寝ている時の姿勢が原因となっているのであれば、枕を替えてみると効果が見えやすいですね。まずは、枕の高さを変えてみるのが簡単でいいですね。少し低い枕にして、タオルを下に入れるなどして高さを調節し、それで肩の違和感が軽減されないかを見てみます。その上で、枕の形状を変えてみます。横向きで寝るのか、仰向けで寝るのかによって、フィットする形が異なりますので、いくつか試してみると良いですね。

枕の素材も関係することがあります。とても柔らかい素材だと、頭を横たえた時の感触は良いのですが、寝ると頭が沈み込んで不自然な姿勢となってしまうことがあります。そのため、適度な硬さを持つ枕にしてみると変化に気付くかもしれませんね。

肩こり用ネックレスを使用する

肩こり対策のネックレスを着けるというのも、1つの解消法ですね。商品によって機能は違いますが、磁気などが入っている素材が使われていることが多いですね。血中に含まれている鉄分を磁気によって引き寄せ、血流を良くするという原理です。血行不良が原因となっている肩こりでは効果的なものとなりますし、気軽にできる対策ですので、試してみる価値はあるでしょう。ただし、あまりネックレスをする習慣がない肩だと、逆に首周りに物があるのがストレスになるとか、重みが気になるというケースもありますので、自分に合った商品を選びましょう。

運動を心がける

肩こりの根本的な原因として、肩周りの筋肉を普段から動かしていないという点が挙げられます。そのため、意識して肩を動かすようにしましょう。デスクワークをしているのであれば、30分ごとに肩や首を回す、腕を上げてキープするといった動きをしてみます。また、肩を伸ばすストレッチをするのも良いですね。指圧などのマッサージも有効なのですが、気を付けないと筋肉を逆に傷めてしまったり、もみ返しなどの症状が出たりすることもあるので、急に刺激の強いマッサージをするのは避けましょう。

その上で、運動の習慣を生活に取り入れることも大事ですね。肩周りの血行だけでなく、全身の血行促進を意識することで、筋肉をより効果的にほぐすことができるからです。また、適度な運動はストレス解消にもつながりますので、すっきりとした日々を送るのにも役立ちます。

肩を温める

物理的に肩を温めることも大事ですね。オフィスなどでクーラーが直接体に当たる位置にいるのであれば、ストールなどを肩に羽織って、少しでも保温を心がけることができます。また、カイロのような商品を使って筋肉を温める血流を促すことも、肩こり解消には有効です。

そして、ゆっくりと首まで湯船に浸かり、お風呂の時間をゆっくり過ごすのもポイントです。じんわりと筋肉をほぐし、老廃物を流すことができるからです。また、バスタイムは心身のリラックスにつながりますので、ストレスから来る肩こりを解消するのにも有効ですね。

原因を突き止めて辛い肩コリを解消しよう

日常的に肩こりがあるのは、本当に辛い悩みですよね。こうした肩こりは、深刻な病気が原因のこともありますが、たいていは生活習慣が引き起こしているものです。そこで、仕事や家事をする時の姿勢や運動の習慣などをセルフチェックしてみましょう。また、ストレスを溜める生活をしていないかを考えることも大事ですね。こうして肩こりの原因を突き止めて、それに合った対策をすることで不快感を解消していきましょう。肩こりをなくして、さわやかな日々を送れるようにしたいものですね。

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